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クチコミや情報誌などでその名を知られるようになった地元九十九里町の望月定子美術館。私財を投じて建てたられたものだ。インパクトのある数々の作品が新しいリピーターを生んできた。 生まれも育ちも地元九十九里町の望月定子さんは今年82歳。現役の絵描きである。お兄さんの急死で海の家「大野屋」を継いだ貞子さんは、殺風景な屋内に絵を飾ろうと描いたのが絵をはじめたきっかけ。当時62歳。 |
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最初は油絵用のキャンバスではなく襖に書いたという定子さんの作品は地元九十九里の海岸を中心に花や人物に焦点をあてたものが多い。波の力強さや朝日の昇るきらきら輝く太陽。夕日の海岸もあれば、今は姿を消した浜辺で朽ちる廃船の作品もある。作品はどれも意の向くままにぶつけた絵画への情熱を感じさせてくれる。「迫力・やさしさ・繊細さ・大胆さ・穏やかさ・荒荒しさ」など様々な表情がひしひしと伝わってくる。 若輩者の私に対しても非常に腰の低い定子さん。これまでの経緯や絵に対する情熱、人生感などさまざまなことを語ってくれた。「私は余力を残さずに今まで生きてきたの。余力を残してしまうと結局後悔するの。だから私は何でも一生懸命に打ちこむの。そうすると後悔なんてしないのよ」。人生の先輩が教えてくれた言葉が私の心を打つ。 若いときから病を患うことが多かった定子さんは現在大病に侵されている。それでもその大病を受け容れ、共に歩む覚悟を決めて現在に至った。受賞作品の「廃船」を見ながらこう語ってくれた。「浜に置き忘れられた廃船でも、船自体は希望を持っているの。私自身に重ねて見ているのよ」生きる希望と絵を描く悦びがあるからこそ、こんなにも分かりやすいものが描けるのだと思わず納得してしまう。 無くなりつつある、その時その時の九十九里の情景を絵に納め後世に残しておきたいと最後に語ってくれた。定子さんの絵画への情熱は今もなお休むことなく続いている。 |
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絵画は約150点ほど展示 それぞの絵には句が添えられている |
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